不帰敗退〜八方尾根無名沢
暑い。
公園で遊んでいる元気な小学生が、いやもはや普通の大学生や大人までが、さすがにもう衣替えといった塩梅で、見てるともう半袖も珍しくは無い。
眩しい。
随分日が長くなった。ちょっと前まではあんなに頼りなかった太陽光だが、今は強烈な西日として私を眩ませる。
溢れんばかりの陽光は、我々のような日陰者にはやはり持て余すのかもしれない。まるで世界が長く暗かった冬にさっさと別れを告げ、早く春をと渇望しているかのようだ。
でも我々は違う。
落ちかけの線香花火のような冬の残り香に縋りつき、日に日に勢力を増す春の気配を全身で拒否し、必死に争う雪や氷に最大限のリスペクトと情景を持って、それをしゃぶり尽くす!
それが、アルパインクライマー(なのか?)であり、スキーヤー(どっちやねん)としての我々の誠実性というものだ!!
不帰敗退〜八方尾根無名沢
メンバー:ミラーマン、わし
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