2021年を振り返って
doumo
今年も残すところあと四日といったところでしょうか。
現在私は監獄島のようなところで絶賛出稼ぎ中です。
これが金欠限界クライマーの実態であります。
○○年は本当に色々なことがありました。
今年は、転機の年でした
1年というのは、365日あるわけですから、サッと振り返っただけではそれは、色々なことがあった、とそうなるわけでございます。
その年がどうだった の尺度は何なのか。
それに関しては、その人の相対評価でしかない訳であります。
去年と比べてどうだったか。
はたまたここ数年で見て
といった風であります。
つまりここでツラツラと私の悍ましい主観を並べ立てても、これは駄文極まれりとこうなる訳であります。
尺度を、設定してみました。
去年の今頃を考えました。
去年の私はHotSummerなんていう、一体何人がピンと来るんだってクラックをオンサイトしてたりしましたから、中々クラッチクライミングは上手だったんだと思います。
しかしであります。
考えてみれば去年の私はまだいかさま師を登ってないんですね。
RPへのプロセスというのはザックリ二段階あるとおもってます。
最初は分からないムーブを解析し、出来ない動きに向けてトレーニングする期間
そして、そのルートを登る実力が付いた時、あとは”それを証明する”という作業の段階に入ります。
しばしば、第二段階における泥沼は、美しくないものになります。
しかも、単純に考えれば第一段階の方が能力は成長するはずなんですよね。
そういう意味ではいかさま師のクライミングは、(TRを多用したお陰で)美しく登れましたが、初めからそこそこムーブが起こせた分、成長は少なかったかもしれません。
3月の出来事ですが、やはりこれが一番心に残るクライミングだったかと思います。
あそこまでの経験は、もしかしたら数年できないのではという気もします。
他に印象深いのは7月のターターシンです。
たかだか初段の課題ですが、梅雨明けで体も岩もバッドコンディションの中、本当にギリギリのタイミングでワンデイ出来ました。
いかさま師以降、5月くらいから集中していたボルダートレの成果が、出始めたころでした。
夏は北アルプスの雲ノ平というところで1ヶ月ほど小屋番をしていました。
正直、経験した中で一番濃い1ヶ月でした。
夏は僕の大好きな黒部で、グラウンドアップでラインを引くことができました。
それ以降はボルダラーでした。
主な成果はミティゲーションとすぐる君と、恵那の課題達ですが、そのどれもが、前述のターターシンを含めてまでも全然違う完登プロセスを踏みました。
つまり、今年の成果をツラツラ並べた時に、同じボルダーで、グレードがどうでとなるわけですが、私の中の意義や定義付けは全く異なるクライミングです。
再帰率ガン無視の、磨きの掛かった前振りは置いておいて、各月ごとくらいで振り返っていこうかと思います。
1月
名張にてチラリと登ったりしたが、やはりスキーシーズンなので大したこともせず
2月
山の板買って、BCをチラリとした
クライミングでは、ソロで1日だけいかさま師を触りに行った。
3月
香落渓屏風岩 いかさま師 RP
渾身のクライミングだった
4月
新生活にて環境が激変。登る量は上がったと思う。
屏風岩の、パンドラエクステンションをさっくりRPしたりした。
5月
瑞牆に行って色々登ってきた。
この頃からボルダリングに傾倒し始める。強度を追求したトレーニングにフォーカスし、体もやや作り替えた。
6月
開けない梅雨に、精神も苛まれる出来事が続き、パフォーマンスは上がらず。
名張Pに本格的に着手し始めたのは6月の最初。
7月
御手洗渓谷 ターターシン ワンデイ
いかさま氏以来の、心のクライミングができた。
月の後半は学校のテストで忙殺。
8月
雲ノ平山荘にて一ヶ月ほどの小屋番生活。
もう、ここに書く事は無い。
ただ、私の人生で最も濃い一ヶ月だったことに間違いはない。
9月
小屋番生活の終盤と、お手伝い期間。
黒部源流域の、上ノ黒ビンガという岩を、グラウンドアップオンサイトで開拓した。
10月
京都笠置 ミティゲーション
ボルダートレの成果。個人的に最難の二段。(未登を含めると瑞牆のインドラとどっちか)
この頃から二段はコンスタントに登れるようになる。ワンデイとか。
11月
見返してびっくり。良いシーズンなのに全然成果が出てない。かろうじてグレード更新となった笠置のすぐる君。
12月
イグルー作りを習ったり、難しいボルダーに集中的に通い続けたり(未登)。
登れたら、また記録書きます。今シーズンには必ず終わらせるつもりです。
来年について
前述しましたが、今、とある課題に打ち込んでいます。
それが登れたらどうなるか。本当に分かりません。
登れるまでは、それを目標にして頑張っているでしょう。
いかさま師を登ってすぐゴリゴリのボルダラーになった僕ですから、その先のことまではわからないのです。
でも私は、先が見える人生より、そんな風来な方が面白いと思います。
先のことは、季節の移ろいと共に考えることにします。
今は、この素晴らしく忙しい冬というシーズンと全力で向き合います。
全く、体が幾つあっても足りやしません。
また、正直、昨年は私生活や学生生活の方がそこまでうまくやったわけではありませんでした。
来年治したいところといえばそんなところです。
人間結局、食事と睡眠だということに気付きました。
クライミングのパフォーマンスも結局最後はそこに依存する部分もあるかと思います。
全体的なQOLを上げること、そして自分自身をもう少し価値ある男にすること。
2022はそんな年にしたいと考えています。
本年は、格別のご高配を賜り、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
今年も沢山の素敵な出会いやご好意があり、充実したクライミング生活を送ることが出来ました。
来年も立ち止まる事なく我が道を邁進していきます。
これからも晴登雨読の登攀記をよろしくお願いいたします。
末筆にはなりましたが、皆様のご活躍とご検討を祈願、、、いやてゆーかグレード更新とかなんかのプロジェクトの初登とか泥沼化した宿題の回収とかTOIECの勉強とか頑張ってくださーい
持つべきものはpunkだぜ!
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