すぐる君が登れた
どうも
最近 って打ったら細菌って変換されました。
原生生物のレポートのせいですね。
最近は真面目にボルダリングをやっとるのです。
いかさま師終了後、今の自分に足りない突破力をあげようと地道なトレーニングを重ねてます。
高難度になってくるとウエイトも重要なので少しは食事制限もしてみたり。これまたキッツイ。
閑話休題
経緯
さて、無事にミティゲーションが登れたわけだが、その日、一時間くらいだけすぐる君の出だしをやってみた。すると、
あれま止まるではありませぬか
という感じで3回目くらいで初手止まったんですよね。
その日は遅かったし疲れもきたので流石に終了。
そして
2日目
今度は初手が出来んのすよね。
ほんとに何回やっても止まらん。
で、試しにヒールかけるところから上のムーブをやってみたら
これまた2回目くらいでマントルが返っちゃうんすよね
あれ、もう初手取って繋げるだけやん
はいそうです。二日で終わりそう!!
となっても終わらんのすよね。
初手で落ち続ける
たまに初手が止まっても繋げるとヒールが上手く掛からず落ちる。
気付きました。これ、結構テクニカルな課題だ。
そして
3日目
といっても悔しかったので前回の二日後。
しかも前日は同期の古い悪友たちと深夜までグダグダしてシュークリームとか食ってたんでほんまにやる気あるんかって感じ。
取り敢えず冒頭にも登場した生物の授業を受けて飯を食ったら一路笠置へ。
とりあえず岩場まで厚着で走る。最近確立されてきてるアップやトレーニングについてもまた書きます。
火照ったところでウォーミングガバを5回くらいキャンパで登ってアップ完了。なんか肘打ってしまった。何やってんだ。さらに動的ストレッチで体のキレを高める。
いつものルーティン
コンディションは悪くないが岩は若干湿気ってる
謎に朝まで残った雨のせいか。やなこった。
最近奮発したTokyoPowderが実にいい仕事をする。
さて上流へ。いきなりすぐる君をやる。
初手は止まったけどヒールで落とされる。右手寄せが決まらない。その後、何トライか調整でむにゃむにゃやってたら右手寄せるところまでは持っていけた。やはり繋げると左カチの持ち感が悪くなる。
おっちゃんが来てウナギをやり始めた。
私は人がいるとパフォーマンスが30%落ちると言われてるが、初手がほんとに出来なくなってきた。こりゃ酷い。無論おっちゃんのせいでは断じて無い。
それでもほんとに初手が止まらん。かなりの便数初手で落ち続けて気づいたらおっちゃんもいないし、辺りはやや暗くなりかけてる。
こりゃーやべえといって気合いを入れるも初手は全く止まらん。
終わったなこれ。来週も来ようかな。取り敢えず次に向けて初手だけでも成功率あげよう。
そう思って過去動画を見返す。
色々みているうちに、やっと止まった時の特徴を見つけ出すことができた。
これまでダメだったのは、できたときになぜ出来たかわかってなかった点。
これは本当にダメだったみたいで、コツに気づくとよれてるのに初手が止まり始める。
で、何回かしたら右手の寄せが止まる。あとはリップに出るだけ と思って少し貯めた瞬間、右ヒールが外れる。きりもみしながら出した左手がリップを捉える筈もなく。
あー、やったわ。これで今日は無理だな。
そう思いながら後数便出してみる。
もうすぐ日が落ちるし限界だなって思い始めたトライ。
初手が止まる。今度は吠えない。集中している。ヒール。ややカス当たりか。右手中継。ヒールが残った!!!
ここでさっき落ちた時に発見したムーブ。
思い切り右に入ってオープンからクリンプに切り替える。
苦しいがなんとか握り込む。
こうなると相当安定するため、左に入って体制を作ったらリップにドン!
問題なく止まってマントル。
左のヒールがあわや脱げるかと思われたけど何とか誤魔化して返す。
やったぜ!
感想
その昔。世界で初めてV17というボルダーが登られたことを知った。当時僕が一番影響を受けた動画が山内誠さんのオロチや村井隆一さんのバベルだ。
同じ世界線上での出来事では無いのではというほどの衝撃だった。
その2課題がV15である。V17なんていうグレードは何か間違えてるのかと思ったほどだった。
その時、気になってVグレードについて調べてみた。初段を目指していたぐらいの自分は、V10、二桁くらいで区切りで登りたいなとか思ったらしい・
唖然とした。
V10で3段だった。
3段なんて夢のような世界だ。
上のような動画はそこから一体どれほどの積み上げの上にあるのか。
まさに異なる世界線を見、フリークライミングで難易度を追求し続けることはできないと悟った瞬間だった。
そして漠然と、Vグレード二桁、というのは僕にとって少し意味を持つ目標として捉えるようになった。
僕は特別才能に恵まれているわけではない。誰よりも努力できる人間でもない。
その上競技スキーに開拓クライミングと、クライミングの難易度を追求することから少し離れた日々を送った。
しかしそのうちトラッドクライミングに傾倒。初めてフリークライミングに真剣に取り組み、手応えも感じた。通い始めて2年半、ついに集大成とも言えるクライミングに成功する。
いかさま師のRPだ。
これをやって大きな展望がひらけた。
俺は頑張ればもっとやれる。
トラッドに一区切りをつけてもいいかと思った時に自分に圧倒的に不足していたのがボルダー力だった。
当ブログでも、2021年の春以降、やたらとボルダーの記事が多いことがわかる。また生活環境が変わり、割と身近に、自由に人工壁でトレーニングができるようにもなった。自分は今までのスタイルと少し違う、ボルダラーとしての生き方を選んだ。
もちろん、楽しくてやっていた要素も大きい。2段を1本登るのがせいぜいだった僕は、夏にはもう変化を感じれるようになっていた。
そして気温が落ちて関西でもシーズインインした頃、ミティゲーションを完登。
これは自信に繋がる一本だ。
そしてそのままの勢いで、あの日憧れたV10を登ことが出来たのだった。
グレード
一応3段では登りやすい方と言われているみたいで、事実、その通りだと思う。2段の域を絶対に超えてるかと言われるとそうでも無いように感じる。
でも自分よりかなり強いクライマーの方が苦労されている記録も拝見した。
この課題、ある程度リーチに余裕があって、保持力が3段をしっかり登れるようなクライマーには、他の3段より優しく感じると思う。でも、そうで無いクライマーには、かなりテクニカルな課題だと思う。
僕は体や足の使い方を結構精査した。そんなことせず左手がガン保持できる人にはやさしく感じるだろう。3段ギリギリの人や初3段の人には、しっかりと難しく感じるかもしれない。
とか色々いったけど結局グレードなんて分からん!!!
体感は?と聞かれると、難し目2段なのかなぁ、、、って感じ。
でも、人によって変わると思うし、ちゃんと定着しているようなので、今のグレードに異論を唱えるとかそんなことは全く無いです。
あ、因みにみにほぼ全ての点において、ミティゲーションの方が難しく感じました。
これから
3段は何本か可能性を感じている。四天王の中で一番登りやすいと言われているクリオネも、真剣にやってないけどなんとかなりそう。
これはDay3に収めれたのがすごい嬉しかったが、課題やグレードに対する圧倒的喜びはそこまで大きくない(失礼やな。めちゃんこ嬉しいことに変わりはない)
つまり自分は結構強いのでは問題。
こういう感情になるってことは目指すはその先のみ。
しっかり3段クライマーになって(”3段が登れる”クライマーって意味ね。最高グレードとは全然違う。重要なのはむしろここ。)、今度は本当に、あえて数字に拘って、「4段」という世界を追いかけてみようと思う。
不可能じゃない。
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