武庫川の冷酷を登った

登れない

登れない

俺なんかには、登れない

あんな課題は、繋がらない

何をしていても冷酷が頭を支配し、何をやるにしてもうわの空

少しクライミングから離れても、ひたすらにそれが私を蝕む

そうか

本当にクライミングと向き合うということは、こういうことなのか

結果を出すということは、こういうことなのか

おれは何も分かってなかった

いや、まだ…

本当の敵は自分が登り続けないと目標に届かないかもしれないという脅迫観念と、ボルダリングトレーニングの圧倒的な青天井さ、そして絶望的虚無感だった

冷酷を打ちに行こうと決めていたある朝に、想像よりも筋トレの後遺症が癒えていなかった。それを意識し始めた途端、弱い自分が侵入し、中途半端に用意されたカバンが転がる。出発予定を過ぎても私はベッドの上。一度折られた心はもう繋がらない。

そんな事が幾度もあった。

そして更にその不甲斐ない事実が私を蝕む。

冷酷

今年はシーズン序盤からこちらまで震わされるような熱い記録が沢山飛んできた。

それらは時に私を大きく奮い立たせたが、同時に自信を失わせる事にも繋がった。

日常が虚になり、自分の定義が欺瞞に満ち溢れ、沈んでいく

正直、自分の限界に近い登りだったと思う。

私は本当に知っている。

やり続ければ必ずできるということを。

でも今回は本当に心が何度も折れかけた。

アルパインクライマーでも四段を

そんな俗な衝動に突き動かされながらも

俺は一つのことをやり切った。

是非では無い。そういう事が、あったのだ。

この遊びに恋して早6年余。

ずっと、ずっと片想いし続けて来た自分に、初めて振り向いてくれたかもしれない。

家から往復5時間のアプローチを13日間通い続けてそんな事を思うことができた。

そんな日でした。

武庫川ルーフ 

冷酷

四段

V12

完登

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  1. N より:

    おめでとうございます。
    3月に冷酷でお会いした者です。
    その後、無事完登されたのですね。
    偶然ブログ見つけました。

    自分も諦めず頑張ります。

    • shark より:

      わざわざご覧頂きありがとうございます!かなりもつれ込みましたが何とかシーズンに間に合い登れました。
      同時にやっていた残酷はまだ登れていないので、またお会いできた時は宜しくお願い致します。