181102七面山南壁 下部開拓

どうもご無沙汰しております。

最近クライミングのモチベ(最重要装備)が上がってきた筆者でありますが…

大峰は七面山の南壁に行ってまいりました。開拓です。日本最大規模のフリールートになる予定でフリー化はまだされておりません。
そんな超絶ヤバい(語彙力…)開拓なんかにこんなやつが参加してもいいのだろうかと思われると思いますが、神のような先輩方に快く誘っていただいてナント行けることになったのです!

 

七面山南壁詳細
http://blog.livedoor.jp/doshishaalpineclub/archives/12420126.html
↑同志社大学山岳部の活動報告書の下の方に載っています。
http://blog.livedoor.jp/jamminggentleman/archives/cat_46096.html
↑メインの開拓者であるジャミング紳士さんのブログです。

ではでは

Day0


11月1日金曜日の夜に大久保に集合。五條のオークワでyabuさんと合流&買い出し。
奥吉野発電所で幕営。

Day1

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朝のキャンプ地

駐車場。むにゃむにゃしてすぐ出発。否が応にも期待が高まるってもんだゼ



序盤は快適な林道。テンションが上がりまくって終始トランプ大統領のようなドヤ顔とも似つかない笑顔で歩く。





そこからはバチコリ沢登り。何気沢靴履くの初めてなんですが。記念すべき初沢アプローチなんですが。荷物重いんですが。沢綺麗すぎませんか。

壁を双眼鏡で覗くなんて言う”まるで”クライマーみたいなことをしてる。うん。でかいね。針葉樹がフィギアみたいに見えます。デポしたロープなどの荷物が塵だとか。

七面沢では、壁がだんだん近づいて一気に壁の威圧感が増しました。


最後の急登。顎が外れそうなほどきつい。歩荷離れして都会のぬるま湯につかって全身の毛穴から覇気が抜けきったような体には応えました。

右岩壁基部。ここからトラバースして岩小屋へ。

取りつき点から見上げる南壁全容。
で、でかい…

百戦錬磨の開拓クライマーが出発。僕とsumiさんはBASE CAMPの設営。

岩では水は貴重なので手洗いはこんな感じ。文明とかけ離れた野蛮人なんて言わないでください。この後、頑張って荷揚げした水は16Lあることに気づいて愕然しました。流水で洗えたわ。

夜は当然焚き木。あたまえでしょ。どこらかしこで焚き木をするのがオレ達山屋なんだよ!(なのかな?)何にしろ、テンションは上がって、場は盛り上がって、飯は美味くなって、服は臭くなります。


僕らのBC。整地超がんばりました。皆さん。七面山南壁基部でキャンプするなら岩小屋ではなく、右岩壁基部で!

Day2

朝のBC。夜露で若干濡れてる


前日にフィックスしたロープで1ピッチ目を登り返し。


1ピッチ目の終了点より。


同じく。景色は最高なんて言葉が陳腐に映るほどの、神々しいまでの絶景。しばし、幸福感に浸る。
(やべぇ。思い出して、また行きたくなった。)


見上げる上部岩壁。圧倒的なスケール。これも、何かしらの力が働いてできたとしか思えない造形。


2ピッチ目の開拓作業中のyabuさんと仙田さん。


僕たちは見ていない、最高高度から撮影した上部岩壁の威容。こんなprojectに混ぜていただいたのかと思うと、今にしても感無量の極みである。


転じて僕らは1ピッチ目のルート整備。藪を切って落とす。泥を払う。今時、ハーネスに鎌とのこぎりとブラシをぶら下げて登るクライマーはそういません。ちなみに二枚目は猟奇的殺人者が自撮りしてるみたいな写真になってます。善良極まりない一般人ですよと。
因みにこの時アホみたいに落石が降ってきて親切丁寧にも真横を通過していくもんで生きた心地がしなかったとかいうレベルじゃないですね。落石怖い。まんじゅう怖いとかそんなんじゃなくてほんまに怖い。

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何度も登り返し。


yabuさんの決めポーズ。かっこよすぎ。



開拓の様子


圧倒的な空間の中にいる僕とsumiさん。


でこれが僕らの最高到達点。ここからフィックスを解除して懸垂。
懸垂懸垂懸垂ー。今までやって来たことが生きていて嬉しかった


帰りもきつい道。

それにしてもでかいなあ(何度目だ)
PB041140~2
頑張って集合写真。


帰りの道中で。アプローチの険しさも、この壁の魅力の一つかもしれない。単純に、それ故未フリー化が保たれてきたのだし、それ以上に、秘境のビッグウォールを攀じるという意味で、こいつはアプローチもすべて含めてクライミングなんだと。行ってみればわかります。w

帰りの沢にて。

庭園のような綺麗さの中、最後に記念撮影。

車に戻ってまいりましたー。
この後風呂入ってガストで飯食って帰りました。

本当に今まで経験したことのないような事ばかりで、驚きと絶頂の只中にいた三日間でした。クライミングは麻薬だなんていわれますが、これは憑りつかれそうです。すべてが圧倒的過ぎて、本当にすごかった。自然と、これをやり始めたジャミング紳士さんにただただ、敬意あるのみです。
自分の目指すべき道が、少し、見えた気がしました。

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