大峯奥駈道全山縦走
高校一年生の頃の僕にはどうしても超えたい”刻み”があった。
登山とは、刻みの上に成り立つ。
ステップを踏まなければならない。
そういった決意をもって行った、それまで自分がやってきた一般登山、縦走の一つの「形」であった山行の思い出を紹介します。
六日分の食料。だいぶ充実しています。
Day1 2018年8月10日
8:08吉野駅着
奥千本にて。
10:00青根ヶ峰 最初のピークは順調に。
12:10 四寸岩山 かなりの急登でした。いきなり奥駈道の辛さを実感させられました。 しかも天候がかなり崩れ出す…
初日は時折車道にも出ます。
かなりガスが…
ひたすら続く急登。初日から大変。
14:50 大天井ヶ岳山頂
五番関にてテント設営
ここで事件発生!
鍋壊れました。
普通に敗退を覚悟しましたが、とりあえず今日のごはんすらできないので鍋に入れる材料の豚肉を食器でしゃぶしゃぶにしてみました。
すると
ということで今夜の飯が安泰になり満足して単純な僕らは眠りについたのです。
Day2 8月11日
問題の朝ごはん。
依存していた棒ラーメンが食器で作れなかったら敗退ですが、魂を込めて作れば出来ました。
続行~
6:00
朝焼けと井本
山上ヶ岳への登り
6:30 洞辻茶屋
こちらは鐘掛岩の行場
高度感があります。
7:28 鐘掛岩の上部に出ます。
展望よし
行場
7:42 西の覗き
すっぱり切れた断崖と最高の展望
8:00 山上ヶ岳山頂
最高の天候の中休憩
9:58 女人結界門 ここから先はGWに通りました。
11:30 大普賢岳山頂
気持ちの良い稜線も大峰では束の間
急登を登り切って七曜岳。滅茶苦茶疲れて超大休止をとりました。
行者還の水場 すっけね
なんとか水を集めて行者還小屋で泊まりました。
この日のごはんは失敗。明日はペミカン…どうなることやら…
Day3 8月12日
朝
この日は小屋だったのでスムーズに出発できました。
越えてきた峰々を振り返る。今日も午前中は天気がいい!そして山深い…
8:25 そこそこいいペースで弥山小屋到着
8:58 弥山山頂に行きました。
9:51 八経ヶ岳 ガスが出てます
10:10 明星ヶ岳 捲ってる。
越えてきた行場
午後になると天候が…
釈迦ヶ岳の手前です。
13:50(?)釈迦ヶ岳。きつかった、、登っても登っても急登が延々と続いてました。
17:17
隠し水で水を6L補給し、(絶対!この先無い)深仙小屋に到着。
ペミカンとシーチキンをマヨネーズで和えた飯がめちゃくちゃ美味い
これで熊野が少し見えました笑
Day4 8月13日
5:10綺麗な朝焼け
5:35 朝日 ご来光 眩い光です
超えてきた釈迦ヶ岳
10:00 涅槃岳
南奥駈道は地味だけど厳しいアップダウンが続きます。
12:10 持経ノ宿
13:50 快晴から数十分で雨 平治宿で足止め
この後暴風雨に。暑くてフードを被ってなかったときに入った雨と汗と浸水した水でずぶぬれになった体に暴風が追い打ちをかけてめちゃくちゃ寒かった。
なんとか16:00前くらいに山頂につきました。
この頃には雨も小降りに
この日小屋にとまれたのが救い
濡れたものを全部脱いで温まり、服もだいぶ乾かすことが出来ました。夏の関西なのに油断したら低体温症になりますねこりゃ。
Day5 8月14日
昨日までで核心は越えたので片づけも含めてゆっくりしました。
5:30出発
7:05 最後の懸念材料の笠捨山も昨日が嘘のように澄み渡った好天の中登頂することが出来ました。
初めて熊野本宮大社の文字が! 残り27.6km
登り、登り、登って激下り、下りの後に急登が過ぎたら鎖場の下り、さらに鎖場の登り返し
そんな道の途中
8:10 有名な6m垂直下降
中々のスリル
そしてやっと玉置山へ向かう車道に合流!
南奥駈道は植樹の道が続いています。
玉置山の登りはテンションあがって久しぶりのハイペース
12:40 世界遺産の道
12:58 玉置山の山頂に到着!
玉置神社
豪遊
そこから大森山の分岐まで行って幕営。久々のテント泊。
雨が降りそうだったので超急いだのに降らなくて萎えてるの図
残り11.8km!
この夜20:00頃から大雨が降り出しました。
Day6 8月15日
最終日!と思って浮かれたけど外は雨…
魂のパッキングと撤収で5:25に出発
8:13 大黒天神岳 ここまで来たらもう安心。
これで天気がよかったら…
熊野が見えた!
10:47 この旅最後のピーク 七越峰
下山 発狂w
11:30 最後は熊野川の渡渉
美味い!!
まじで最高
バス!還れる
新大阪
やっと終わりました…
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越えなければならないと自分に課した刻み。それを超えることが出来ました。
5泊6日はそんなにきつい行程ではなく、(途中で2泊3日の人と会った!)一般縦走路の歩きで、有名な山域だから、特別なことをしたという気持ちはなかったけど、終わった後に、これからしたいことが少しわかった気がしました。
経験
あの頃の(今も)僕に足りなかったものが少しは付き、次のステップに踏み出せ安くなったのかなぁと思ってます。
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