徒然なるままに関西周辺
Day8 5/4
前日、瑞牆から帰ってきて、kimi邸の先にテントを張らせて頂いてました。
事の顛末を説明しますと。本当は七面山南壁のアタックに同行する予定だったのですが…小川山でホントにバカな事をしてしまい、微妙に腰を痛めてしまいました…只でさえメンバーの中でクライミング能力がダントツで低い僕にとって、怪我をしてるのに行くのは迷惑をお掛けするだけだと思って泣く泣くリタイアとなったのです。
この日は笠置でアクティブレストOBさんや初外の大学生と久々の久々のユルふわクライミング。
勿論挟まるワイドフェチ(新米)空間チムニー二級実は出だし苦戦しました。
その後もどうせ暑すぎてろくに登れないだろうと思ってパールピンクラック行ったりその横のあしか(初段)を触りましたがムズすぎ笑ワイド部分核心の筈なのに離陸だけしか出来ない笑因みに設定は藪さんです笑
ウォーミングガバ(四級)一撃その後、キャンパで止める指かわ死にました。
この夜、久々に家に帰る。
Day9 5/5
家に帰るといへどもそのままダラダラする我ならなくに。(現古混合文)
結局帰ったのは前編と後編の間の一晩とこの一晩の二晩だけ。1日もいませんでした。
この日は古法華の岩場。狙いは勿論、血と汗 5.11b/c
5.9位のクラック。簡単。暑い。三人で二本ずつくらい打ったら暑くて休憩。見学。
目一杯ダラダラした後5.10aのクラックへ。オンサイトじゃんけんで惜負して涙の二人目。フラッシュ。少し被った(?)中間部は微妙に悪い。上部は怒濤のレイバック。
そんなこんなしてるうちに時間が無くなって結局血と汗は触れず。でも新しい岩場行けたしイレブンノーマルのクラックなんてそうそう無いのでまた行きたいなぁ。
この日の帰り、七面山南壁開拓LINEグループに、完登の嬉しい報告と、ヘッドウォール下部の核心ピッチをリードでハードプッシュする藪さんの写真が。
おめでとうございます‼️
この日は菊地邸にお邪魔しました。夜は今後の計画についてミーティング。楽しい時間です。
Day10 5/6
前代未聞の十連休も最終日。我ながら、目一杯遊んだと思う。
自分は感情が後からじわじわくるタイプで、昨日くらいから七面山南壁の初登に行けなかったことがとても悔しくなってきて、特に昨日の嬉しい完登報告以降いたたまれない気持ちになってきました。このままでは終われない。
ラッペルボルトが容認されて以降、スポーツクライミングの難易度は飛躍的に向上した。頑丈なプロテクションでのあり得ないムーブが繰り出され、その技術レベルはもはや神業に近いところまできている。しかし、クライミングの基本はやはりグラウンドアップであり、岩になにも残さずにクリーンな状態で登るナチプロのクライミングは美しい。僕もその世界に魅せられ、その門扉を叩きつつあるのだ。
そしてその(人気の少ない)トラッドクライマーの中でも取り分け偏屈な分野がある。
ワイドクラックである。
フィスト以上チムニー以下の嫌なサイズに挟まり、頑張っていれば落ちないが、動くと落ちる。動けない。そんな中で息を切らしながらズリズリズリズリ…痛い、苦しい、怖い。多くのクライマーが嫌うそんな割れ目に冒険を見いだし、登る。なんと素晴らしいことか。そしてワイドは美しい。そう、兵庫は北山公園に美蕃登という、ルーフワイドボルダーがあった。
美蕃登(みほと/初段)僕にとっては、怪物のような存在だった。
暑くなると予想して、菊地邸を早めに出発。なんと駅まで送っていただいた。美味しいご飯をご馳走になり、お風呂まで入らせていただいたのである。クライマーにとってはまさに感涙もの。最初は菊地さんが宿題のコックロック(3級)を触る。もう少しだ。
その後美蕃登に向かう。あれ?見覚えのあるタンクトップ眼鏡おじさんがぶら下がってるなぁ…
マルボーさんでした(笑)昨日七面山南壁を初登して、夜中に帰って来て次の日にはワイドに挟まる。凄すぎます。
そしてカンニング。美蕃登はオンサイト(⁉️)されたそうなので、裏の3級の課題から潜り込んで継続するバージョンを登っておられました。(初登?)
日本で五本の指に入るワイドクライマーの登りを見る。人の登りを見ることは、アンフェアだという意見も確かにある。だがマルボーさんである。こんな機会滅多に無い。じっくり学ばせて頂いた。
そのムーブは僕が持ってきた全ての物とは異なっており、色々なものを感じさせられた。
そして取り付く。従来とは異なる方法ー天井レイバック気味に 足をスタックさせる。
上手い具合に体を反転させ、バンドジャムを決める。その後、リップ付近でフィストまで広がる所をポンピングして逆手でキメる。そして甘いリップとフィストジャムで気合いの足ブラヒールフック。
その後、とうとうフィスト以上にまで広がり、アームバーもリービも出来ない状態で鬼のワイド登り。
頭と肩、いや、体の左側全部で耐える。耐える耐える
落ちない進まない奮闘的だが苦しい一分くらいこの姿勢でもがく。
最後はプッシュ気味のムーブで解決してトップアウト。やった!
完登直後の写真。
渾身のクライミング。僕のこの浅い経験をそう呼んで良いのか分からないが、間違いなくクライミング人生最高の一本だった。これで少しは、ワイドクライマーの仲間入りができたかもしれない。
七面山に行けなかった苦い思い出となった後半。しかし、最高の形で締め括ることが出来た‼️
最高の先輩たちに恵まれ、有り得ないほど充実したGWだった。もはや僕の語彙ではそれを形容できない。ただ、僕の前には無限とも思える奥の深い世界が広がっている。可能性は無限大だ。
わがクライミング人生に幸あらんことを!
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