弾丸フクベナイト〜地獄のイガグリガッシュク〜
ブログの更新が遅すぎるんじゃぁ〜
黒部横断を終えた次の週はフクベにカチ込んでいました。
伝説の漢igaguriさんよりナイトの調子が良いという情報が入ったのでいつも通りBB先輩にピックアップして頂き一路フクベへ。
SAで中々のボリュームの晩飯を食して8:00過ぎに記帳台。イガグリさんは6:30に来ていた。
BB先輩の宿題のスズメバチ(二段)へ。
イガグリさんは横のビースト(三段)をやっていた。
さてスズメバチ。
下部が結構嫌らしい。個人的には足に思いっきり圧力をかけるムーブは得意ではないので難儀した。
アンダーの引きは結局背筋の強さ。
そして足が狭いのも辛い。
一点上部は得意系。左足を張って右手にランジして左足をヒール。左手を少し上のピンチにシャクって左足をセット。サイファー気味にリップにドンで勝負がつく。
さて繋げ。
下部が出来ん!
良く左足が切れる。しまいには一手目の中継縦カチすら止まらんくなってきた。
BBさんも何度かリップ落ちして塞ぎ込んでいる。
凄まじい独り言(!?)を発しながらビーストのムーブを解析していたイガグリさんも中々煮詰まってきた様子。
自分は左足を少し下の悪いスタンスに変えるもやはり安定しない。
本当に全くと言って良いほど下部がこなせない。
若干お通夜モードになってきた。
仕方が無いので取り敢えず打つ。
狭苦しい足をセットして離陸。
アンダーを渾身で引きつけて初手。
この縦カチは全然かかる。何で俺が落ちてたのか良く分からん。
中継なので左手をぶっ飛ばす。ここが私の核心。繋げでは今までカスリもしなかった一手だ
スッ
俺の左手は吸い込まれるようにスリットに収まっていた。
当然上部も油断できない。
握り込んで左足を送ると右手にランジ
うん。止まったな。
左ヒールも安定していて、左手がしっかり保持できた。
左足をセット。右足を振ってサイファー気味にリップに…
ドン!
勝負が着いた。
確認していなかったので際どいマントルを真っ暗闇の中こなす羽目になったが何とか這い上がって完登。
初手が全く止まらんくて完全に敗退モードやったのに初手が止まっただけでその後が全てこなせていきなり、本当にいきなり登れた。
ホンマに意味わからん。
突然過ぎて動画すら回していなかった。
その後はもつれ込んだBBさんも何とか完登し
午前2:00くらいからタペストリー(初段)に移動
したのだけど私は完全に睡魔に負けてそこら辺のガレ場に無惨に転がっていた。
イガグリさんは登ったらしい。やべー。
クライミング終了して車に戻ったのが3:30くらい。ハードな夜だった。
4:00前くらいに就寝し、泥のように眠りこける
筈だった。。
コンコン
コンコンコン
おーーい。
行くぞー!
byイガグリさん
えっ!?
今まだ…
6:30なんですけど…
かくしてハードなナイト明けに睡眠時間2時間半という限界フクベキャノンボールが幕を開けるのである!!
さて、どう考えても生命維持に必要な睡眠が足りていないわたしとBBさん(タペストリーで寝てない人)に絶好調なイガグリさんから驚愕の事実を明かされる。
「いやー5:30に起きたんやけど、流石に可哀想やから6:30まで待ってあげたわー!」
えっ…
文字通り絶句しながら麓のファミマで朝飯を喰らって岩場へ。
かやの滝エリアは水量多すぎて渡れず。
ジルコンの岩へ。
流石にこのコンディションでは触る気にはならんが兎に角かっこいいことは分かった。
下へ。
取り敢えず朽木(初段)。
狭くて左足が切れまくって苦労したけど何とか。
その横のザワ(初段)。いやー明らかに初段の距離じゃないんだよなぁ。
ヤゴ(四段)を見に行って移動。帰る時に後輩に遭遇。ジルコンにマットが置いてあって、お姉さんがジルコントライされてることは知っていて、車も何となく気になっていたが本当にそうだとは。
世間狭過ぎ説。
さて私たちはガンシップ(初段)へ。
イガグリさんは相変わらず瞬殺していた。
私はスタートで良いホールディングを発見し、何度かやってサイファーのコツも掴んだが、ビクトリーガバを掴んだ後に右手がぶっこ抜けて死ぬほど回されて敗退。こりゃどうすりゃ良いんや。
そのあとは名前を忘れた一級へ。私は疲れたので睡眠睡眠
その後も疲れて車の後ろで睡眠爆睡
2人はミニハイカラ岩で追い込んでたらしい。
イガグリさんはこれだけ登った果てに「そろそろどっかぶりでヨレたい」とか言ってたらしい
そしてそのあとは夏の日(初段+)へ。
2時間以上爆睡してスッキリした僕はカップラーメンをぶちこんでいざ再アップ開始…
と思ったときにはイガグリさんはすでに片付けていた。
仕事早過ぎ
私はイガグリさんが解き明かしたトゥフックムーブをほぼほぼコピーしてばらし完了。
一便目と二便目はトゥからのカンテマッチでそれぞれ落とされた。三便目。流石によれてる腕をいなして押さえ込む事ができた。
さて、時間はすでに18:00を回っている。まだまだいけそうな怪物イガグリさんも流石に落ち着いて帰路へと着いた。
下山した後のコンビニでホットスナックの肉を食らったのは言うまでもない。
今回は非常に多くの発見があった。高難度を登るにはそれを打ち続けられるだけの体力が何よりも必要というのは痛感させられた事実である。
イガグリさんは誰よりも少ないレストで誰よりも沢山トライをしていた。
クライミングが強い、強くないという概念の本質は、実は人間力の強さ何んだと感じた。
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