【雨の読書1】人間失格

「恥の多い障害を送ってきました」

太宰治『人間失格』より

始まりました、ブログタイトルにこじつけた勝手なモノローグ。

最近は天気が安定せず、晴登雨登をして雨敗して雨鬱になりがちなのでちゃんと雨読をしないと持たんです。

そういえば藤井さん勝ちましたね。名人まであと一つ。自分とは生年月日が4日違いなんです。どこでこんな差が生まれたんでしょう。

さて本題

これまで、恥ずかしながら、太宰治をあまり読んだことがありませんでした。最近本の趣向的に少し古い小説を読む機会が多くなってきていたので、ちょっと一度、まとまって読んでみようかと思い、手に取ってみた次第でありました。

斜陽も中々に面白かったのですがここはこの作品で。

人によって感じ方は様々だと思いますが、自分には時にサイケデリックな感情へと誘われるような表現があって中々読むのに熱量が必要でした。

多分、主人公の人間関係、それも異性交友に関して、結構激しい描写が多いからなのだと思います。

自分も五月病と言いますか、貴重な週末が2週連続で雨で、それでも無理に登ろうとして散々な目にあったり、晴れの日に自転車で遠出したところを雨に降られたり、人間関係や将来の選択を迫られる局面に至ったりして中々精神が安定しないことが続いてまして、そういった時ほどネガティブに考えがちなんですね、

人間誰しもどこかに己を否定する心情を持ち、それを抑え込みながら、あるいは飼い慣らしながら生活してるんだと思います。

その均衡が崩れることなんて本当に些細なことなのでしょうが、大いなる社会からは失格とみなされるのかもしれません。

でも多分そこに定量的な判断基準は無く、いかに自分に忠実に生きるかが問われているんじゃ無いでしょうか。

せめて自分くらいは、自分に失格の烙印を押さないように気を付けたいところです。

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