北穂高岳東稜 夏合宿
2018年8月21日~24日に夏合宿で北穂高岳に行っていました。
メンバーは現役10人コーチ4人と大所帯。
最近大きな山行が多く、記事が長くなってしまいます。
すいません。
ごゆっくりお楽しみくださいませ
Day1
8月21日
マイクロバスで高山から上高地へ
大正池付近。
見えた穂高の峰々にバス内が沸く
上高地バスターミナルにて
河童橋と部員
この日は徳澤に宿泊する予定だったのですが、台風が接近しているということで横尾に宿泊し、二日目に北穂高岳に登頂するということに計画が変更になりました。
ということで+1時間余分に歩いて横尾。
僕は三回目。
テント泊は初めてです。
一度は小屋に泊まり、去年は通過しました。
Day2
8月22日
本当はこの日は徳澤から涸沢に移動して近くの岩場で訓練をする計画でしたが、台風接近中ということで横尾~涸沢(テント設営)~北穂高岳~涸沢という若干ハードな行程に変更となりました。
この日は長丁場のため三時半(!)起床
四時代から行動開始 横尾大橋
5:55 本谷橋
涸沢が見えた!
でもまだ霧の中…
台風接近中だしこんなもんか
と思ったらガスが抜けてきて…
おぉ! 晴れてきました!
7:40 涸沢到着 もう少し!
これから行く北穂高岳方面も晴れてきました!
涸沢で天気に恵まれるとは今年はつくづく運が良い(^^)/~~~
上機嫌♪
東稜に向けて準備
涸沢から東稜に向かうA隊と南稜に向かうB隊に分かれます。
テントを設営し、各々準備に励みます。
南稜と東稜の分岐へ
お気に入りの1ショット
東稜へのアプローチ
東稜下部にて
どこから取付くかを話し合いました。
後ろは山岳ガイドの島田和昭氏
東稜取付きへと向かいます。
ライチョウ発見~
天気最高!
A隊のメンバーです。
稜線直下の悪い岩場
意外と立っていて岩がもろく、落石がありました。
山の危険個所がどこで、どこから落石が降ってくるかということが直感的にわかるかどうか。
それは圧倒的に経験によるものが大きいのかなあと思います。
稜線に抜けた瞬間に大パノラマ!
このあたりから同じような写真が多くなるかもしれませんがご容赦ください。テンション高かったんです。
前穂高岳北尾根と僕
悪いガレ場が続きます。
槍ヶ岳はもうすぐ
北アルプスの大パノラマポピュラールートにいる割には不思議と高揚感はありません。
かっこいい島田さん
贅沢な天空の休憩所
超お気に入りの写真
ひさし状になったバンドをトラバースする。
核心の”ゴジラの背”と北穂高岳山頂
核心ピッチ
ゴジラの背一ピッチ目 Ⅲ 先輩のリード
僕のフォロー
核心をフォローする。
別パーティーのフォロー
この角度が一番高度感あるのですが、残念ながら僕らの撮影は叶わず。
越えてきたゴジラの背
大パノラマ
そして槍ヶ岳,
大キレット
そして北穂小屋へ
北穂小屋からの眺め
頂上はガスが出てしまい、残念ながら景色は微妙
頂上より奥穂高岳方面への眺望
昨年見ることが出来なかったジャンダルムまで見ることが出来ました。
涸沢へと下山~
見えてる分、遠く感じます。
自分が登った東稜が見渡せます。
南稜も穂高だけあってそこそこ高度感あります。
下部のはしご
有名な南稜取付きの鎖場
15:48 無事涸沢へと下山。
お疲れ様でした。
おやすみなさい
長い一日でした。
Day3
8月23日
※朝の涸沢が快晴だったため、写真多めです。
早朝
これは期待できる!
ほのかに赤ばむモルゲンロードの穂高
出発時には陽光が
眩い…
名残惜しい涸沢カールを何度も振り返る
下山~
横尾谷右俣 過去の合宿で行ったことがあるんだとか
屏風岩
島田さんのご提案でこの日本最大級の岩壁の取付きまで行くことに。
岩小屋跡から梓川へ
史上最冷(大嘘)の梓川を渡渉。
発狂寸前。
少なくとも人生最冷
荷物を置いて、空身で登る
次第に屏風岩が見えてくる
※屏風岩
横画面に収まらない、圧倒的なスケール
帰りに島田さんが岩魚取るために潜って意識が無くなりかけてということを笑い話に語っておられたのでやらない手はないと思ってやりました。
ほんとにやばかった。
金玉から脳天にかけて激痛が走りました。
まじで子孫を残せないレベルですよ
息が5秒くらいしか続かないんですよ
体の機能が崩壊するほど冷たい
この夜雨が降ってしまいまして~
ぼくが止まってた旧6テンが完全に浸水してしまい…
しかも僕は端の吹き流し口の横だったもので酷かったです。(;一_一)
Day4
8月24日
この日は帰るだけ
と思ったらいつまでたっても上高地バスターミナルにマイクロバスが来ない…
どうやら集合場所を平湯と間違えてやがったらしくて1時間30分も遅れる…
会社からでも連絡がつかずにやっと連絡がついたときは上高地にいるって言ってたのにあとから平湯にいますってなんや!
ということで平湯の森に入って
バスで帰りました。
外はずっと大雨
本当に運がよかったです。
京都駅に出没したヤバい集団www
終了
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今回、切実に感じたのは自分には経験が足りていないということ。
まだまだ若輩者なので当然ですが、体力は過酷なトレーニングで付いてきたし、知識だって本を読みまくってますし、技術もフリークライミングは相当登りこんでますしが、それを実戦に投入できてない感があります。
OBさんの一人が
山のどこが危険個所でどこが弱点でどこから予期もしない落石が降ってくるかを経験から直感的に予測できるような感性が育っていない
ということを言ってくださったのですが、まさにその通りで、自分の弱いところが分かった気がしました。
でもそれは同時に、次のステップに踏み出す心構えが出来たということで、とても良かったです。
色々な経験ができ、自分の目指すべきところが分かり、そのためにしなくてはいけないことがほんの少しわかった有意義な4日間でした。
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